久高有史は少年時代、当時学生だった大好きな姉、依理子が突然出来婚してしまった事が大きなショックで彼女に対して狂おしいまでの歪んだ愛情を抱き続けたまま大人になってしまう。それでも何とかその気持ちを隠し、以後姉に会わないようにしながら一人暮らしを始めるが、姉の結婚から十数年後。ようやく気持ちも落ち着いてきた頃、何と大荷物を抱えた姉とその娘、碧璃が突然、有史の家に押し掛けてきたのである。何でも夫、葛城光男の浮気性があまりにもひどく、とうとう愛想を尽かし、家を出てきたのだという。様々な事情から追い返す訳にもいかず、仕方なく居候させることに。それからしばらく経ったある日、姉が携帯電話で夫と痴話喧嘩している現場を目撃してしまう。浮気を正当化し、悪びれない旦那のあまりにも身勝手な言い分の数々を後で聞かされ元からあまりいい感情を持っていなかった有史が一緒に憤慨していると、姉は突然こんな事を言い出す。「こうなったら、私も浮気してやるっ！」突拍子もない宣言に、唖然とする有史。しかもその浮気相手はなんと弟である自分だったのである。見知らぬ相手とはいからという安易な理由だったが、有史はこれをチャンスと考える。自分にトラウマを植え付けた上に、姉を全く大事にしないあの最低の旦那から姉を奪い返す。かくして、密かなる寝取り計画が開始されるのだった。